day//Dream

アリジゴクの中より(世界の車窓から)

家族も私も老いてくし猫はいつだって先に死ぬ

猫を見送ったことがある。

あれは受験勉強の最中で、猫が死ぬ前日にはあまりかまわなかった。猫はそんなに老いてなく、病気で呆気なく死んでしまった。死んだ猫が埋葬するまでは家族がやった。死んでしまった猫を見なかったし、つらくなるので生前の写真すら見返してすらいない。

飼い猫がいる。彼女は私より先に死ぬだろう。

すこぶる元気で、毎日跳ねまわったりしてる。彼女の人生はまだ折り返しに来ておらず、サンブンノイチくらいだろう。飼うときに親と大喧嘩した。先に猫が死ぬのが嫌だった。

猫と人間は寿命が違い、世代交代の速度が違う。だから猫は人間のように学校に行かないし、人間のようにコンクリート建築を作ったり、天体望遠鏡を覗いたりしない。

お題「ペットを紹介します」

世代交代の速度の違う生き物と暮らしてます。彼女は銀と黒の縞模様で、懐くけどベタベタしなくて、面倒は親が見ていて、私は傍観者としてたまに撫でたりしています。毎日撫でてる。いつかきっと、私より先に死ぬだろう生き物は恐ろしくて「子供の情操教育のためにペット飼う」という文言が点滅して、親は純粋に猫が好きなだけで、でもこの猫で、猫はもう終わりにするとこの前言ってた。

猫は学校も仕事もない。飼われてる猫は幸せなんだろうか。彼女なりの幸せについて考えて、うちは人が沢山いるから幸せなんだろうなって思う。最近、飼い猫が幸せに生きてることがなんとなく嬉しい。

寝れない時に考えこんで、ああ、彼女は幸せなんだろうなという結論に至ってほっとするルーティーン。それを繰り返して、徐々に私も年を取っていく。

人生が、ただぼんやりと進んでいく。何もしない生活は飼われてるみたいで、回復しないといけなくて、このままでは生活保護まっしぐらで、友人付き合いも希薄で、ctcのアッサムを丁度良く抽出するのを始めてみようかと思ってる。

飼い猫はご飯がほしい時に鳴く。たまに寂しくて喚いてる。私にも寂しい時が来て、家族も老いてくし私も老いてくし、人間関係が希薄だし、密度の高い人間関係が嫌いだったりする。

猫が鳴く。彼女も寂しかったりして、ご飯が欲しくて、エトセトラ、エトセトラ、エトセトラ。

そうやって年を取っていく。

R.I.P.