音楽
a. 幼き日に先立った君へ 眠りから覚めるとき、君の墓前に咲いた竜胆のことを考える。今日の風景は昨日のそれとは違う。君はずっとそのままだ。 太陽の差し込む海でプランクトンが微睡んでいる。年代物の木製のオルガンに粘土細工が踊ってる。月日は僕を置き…
1. 家の向こうの新興住宅地には若い夫婦が幼い子どもを連れてよく歩いてる。その光景に心のどこかで焦がれるような自分がいる。私には、何でそんな人たちがいないのだろうか。自宅の部屋には随所に散乱した日用品があり、型落ちしてしまったパソコンも、デス…