あれよ星屑は良質なバームクーヘンエンド
突然だが、バームクーヘンエンドってありますよね?
いかにも結ばれそうな仲のいい2人のうち一方が、物語の中で全く別の相手と結ばれる結末のこと。
こういうやつです。あれよ星屑って、恋愛モノでもないしバームクーヘンも出てきませし作中で徳太郎も門松も誰かとは結ばれませんが、読んだ余韻がバームクーヘンエンドですよね?って話をしたいと思います。あれよ星屑は戦争とか戦後の文化とかよりも、読後の後味の悪さが私は注目すべきポイントだと思っていて、つまり、バームクーヘンエンド全盛期にバームクーヘンエンドを読んだみたいな後味の悪さを楽しめるあれよ星屑の、バームクーヘンエンドめいた後味の話を紹介していくだけの記事です。
あれよ星屑は七巻で完結する漫画です。サブタイトルなしの第〇〇話の扉があり、大抵は後味の悪い終わり方をします。
- 作者:山田 参助
- 発売日: 2014/04/25
- メディア: コミック
ここでは、私が良かったと思うバームクーヘンエンドめいた後味の悪い終わり方を紹介していきたいと思います。つまり、感想とネタバレです。
第十三話
第十七話
第三十五話
第四十一話
最終話
徳太郎は死んでしまい、門松の人生は周りとの関係性が残り幾分かマシになり、でもあの"班長"と過ごした日々は彼の思い出とこれからの人生の中にしかない…………………。バームクーヘンエンド絶頂期に読んだバームクーヘンエンドのような後味の悪さとスキッとした切り口でとても良かったのではないかと思います。
詳細が知りたい。それなら是非買って読んでください。曖昧に途中まで読んで買ってラストまで読むのも、なかなかオツなものだと思います。
ハッピーエンドも嫌だしバットエンドも嫌。このテーマにわかりやすいオチをつけないでほしい。そういう大人の漫画に、どうオチをつけるかは永遠のテーマですが、バームクーヘンエンドもひとつの正解であって、これくらい単純でわかりにくいほうが面白いのかもしれません。
また書きます。だから皆さん、また見てください。