day//Dream

アリジゴクの中より(世界の車窓から)

時計を逆戻りさせるのではなく、中世を繰り返すのでもなく

本日の議題。疲れてる時、誘蛾燈に誘われる虫のように、こういうの、惹かれちゃったりしませんか?

全ての男に女をあてがえ、と少子化対策をくっつけるからそうなる。それで一蹴したら終わりなんですが……………書いていこうと思います。

ちなみにこのマガジン月額千円なんですね、ふーん。

文明を後退させれば溜飲が下がる現象、ありますよね。縄文時代だったら幸せだった、紀元前の中国あたりに暮らしてたら幸せだった、中世だったら幸せだった、昭和だったら幸せだった。

本当にそうなんでしょうか?

それは中世の圧倒的乳児死亡率を前に、チェーン店がウーバーイーツした牛丼を食べたいなと思うくらい、非効率的なことなのではないでしょうか。

文明の恩寵を享受しつつ、もう少しマシでなくていいから女をあてがわれたいと望むような想像力のない人間は、実際に文明が後退したら真っ先に文句を言うような気がしますが………

少子化対策」と「全員が子供を作る選択をすること」は違うような気もしますし、合計特殊出生率だって、ただ闇雲に伸ばせばいい数値じゃないと思いますが。

女性の人権の制限(わかりやすく解決できるけど無理な話)と引き合いに出してる擬似的一夫多妻制(持ってる奴が悪いんだ連帯しようという他責思考)は、ただの思考の放棄じゃないでしょうか。難しいことは言わないし簡単な対立しか言わないから"考えたくない人に"ウケる。高校生の小論文だってもっとマシな解決方法を出すような気もします。

多分、この話の正解は「子育て支援をして子供を持ちたい人が子供を持てるような世の中にする」っていう当たり前の面白みもない結論であって、「子供が欲しくない人は子供を持たない生き方をする自由」があり、「子供が欲しくない人」が多数派なら、それで滅んでしまってもいい。そう割り切ることなのではないのでしょうか。

短絡的な、パートナー / 子供を持ちたいと思う割合の男女差に不幸がある、という思考

たとえ男女にバラツキがあり、そのギャップが不幸を呼んでいる。均一化すべき。という主張であっても「女性の人権を制限すべき」や「擬似的一夫多妻制がまかり通っている」みたいな極論に取り付くのは愚かなことだと思います。

男女差のギャップが不幸を呼ぶなら、"移動"すればいいのです

「子供が欲しい人」は「子供が欲しい人」とパートナーになれば、この問題は解決します。日本にいないのなら、外国語を習いそういう考え方の多い土地に"移動"したら幸せになります。外国語なんてだいたい英語ならマイナー言語でもテキストが出てるし、そんな僻地に行く根性もないのに、文明を中世にしたい(笑)なんてそう心から思えるほどのやる気もないのでしょう。

「子供が欲しい」けど「責任は取りたくない」人だってそうです。そんな人が子供を持ってもきちんと育てられないでしょうし、考えた結果「子供が欲しくない人」が育児に耐えられるわけがなく、貧困の再生産で終わるだけです。

21世紀は文明社会です。いい加減サル山のボスをやめて、文明に生きたらいいのではないでしょうか。

弱者に寄り添う。それを本気でやった結果頭がネジ曲がり、極論を掲げて金をタカる。そんな商売モデルはいずれコミュニティごと破綻します。

わかりやすい結論を出して中世をすれば、自分の主張が拡散できる。それで一時の連帯感を堪能するだけでは余計寂しいだけではないのでしょうか。